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(『STARDOM ROAD』第七幕の稽古が始まった。
今日が初めての台本読み合わせだけど、いい調子だ)
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うん、いい感じだ! アイドル役のみんなは、
それぞれのキャラクターが掴めているみたいだな。
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そうですね。思っていたより、
苦戦しないで済みそうです。
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志保さん、クロエを演じるのに
不安があったんですか?
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不安……そうね。最初は、クロエという
人物と私とが、あまり結びつかなくて……。
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クロエは、なんというか、
だいぶ変わった人という印象があるので。
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あ、私も!
同じようなこと思ってたよ! なるちゃんに!
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はい! なるちゃんって、おとなしくて、
私とは全然違うタイプの子だなーと思って。
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でも、アイドルには、すっごくまっすぐですよね!
だったら、私でもお芝居できるかも?って。
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そうね……。私も、クロエの目的がはっきりしていて、
ストイックなところには、共感できたかも。
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共感できるところが見つけられたら、
キャラクターは掴みやすくなるかもな。
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みんな、二人三脚してるんだね!
私もハチマキをぎゅーってして、がんばらなくちゃ♪
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プロデューサーさん、神宮寺さんは
何色のハチマキが好きだと思いますか?
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好きな色……設定としては
そこまで決まっていなかったような……。
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好きな色……そういうところから、どのような
人物かを、探ってみるべきなのでしょうか?
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? エミリー、
なにか悩んでいる事があるのか?
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はい。その、私が演じる
真珠星についてなのですが……。
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私は真珠星に対して、どういう気持ちを
持てばいいのか、よくわからなくて……。
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はい。真珠星も私も、同じ大和撫子。
共通点は多そうに見えたのですが……。
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でも、真珠星は……なりたくて、
大和撫子になったわけではありませんよね。
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なので、稽古の場面では不満も多く。
言葉遣いも、その……。
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あ、そうそう! けっこうキツいよね~。
星梨花の時とか、ビックリしちゃった!
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今回の話は、そんな真珠星が『自分は、どうして
大和撫子をしているのか』と迷うお話です。
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大和撫子に真剣だったなら、わかります。私なりの
寄り添い方も探せます。でも、真珠星は……。
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どうにか気持ちを寄せたいと思うのですが、
私には、その手掛かりが見つけられず……。
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なるほど。エミリーには、アイドルになりたくない
真珠星の気持ちが、そもそもわからないという事か。
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はい。真珠星の迷いは、第七幕において
とても重要な場面だと思うので。
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エミリーちゃん、大丈夫?
眉毛と眉毛が、ぎゅ~ってしちゃってるよ?
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え? あっ、すみません。
私ったら、ご心配をおかけして……。
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それだけ、今回のお芝居に真剣な証拠でしょ。
私たちにとっては、刺激にもなるわ。
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そうだよ、エミリーちゃん! 舞台はみんなで
作るものなんだから、一緒に考えよう!
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そうだな。まだ序盤の本読みだ。時間は
たくさんあるから、みんなの力を借りて進めばいい。
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必要なら、社長と配役を決めた時の資料とか……
先の台本も用意するから、遠慮なく言ってくれ。
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は、はい。ありがとうございます。
仕掛け人さま、みなさん……!
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エミリーちゃん、まずは深呼吸しよ?
空気をたくさん吸って……。