MLTD Archive(β)

姉と妹

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(第七幕、真珠星は衝撃の事実を知った。 今の両親は義父母で、本当の母親は神宮寺……)
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(神宮寺は、どうして隠していたのか。 織姫の手紙とは何なのか)
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(そんな中、トップを目指すアイドル達の 覚悟と決意。次に語られるのは……)
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我が社のエース二人が結婚とは。 それにお子さんまで、めでたい限りだな。
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君に抜けられるのは正直痛いが、 また元気に戻ってきてくれるのを待っているよ!
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ありがとうございます。来週には、 チームのみんなにも報告しようと思って……。
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ん、携帯が鳴っているな。 こちらは気にしなくていい、出たまえ。
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すみません、社長。
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……もしもし?
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病院……? ええ、はい。 それは確かに、私の婚約者の名前ですが……。
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……交通事故? あの人と、お義父さん、お義母さんが……?
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(大切な人たちは、私の前からいっぺんに いなくなってしまった。あっけないくらい簡単に……)
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(手続きやお葬式の準備で忙殺されたせいか、 この頃のことは……正直、よく覚えていない)
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数日後……
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ふう、これでお葬式も一段落かな。 ……本当に大変だったね、七星。
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ありがとう、白鳥(しらとり)お姉ちゃん。 ……忙しいと、かえって気が紛れてよかった。
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……お姉ちゃんがいてくれて、本当に助かった。 私ひとりだったら、どうなっていたか……。
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いいのよ、私たちは姉妹なんだから。 ……次は、七星のお腹の子のことを考えないとね。
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うん……。でも、どうしよう……。 この子の家族、誰もいなくなっちゃった……。
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七星……。
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生まれる前から、悲しい思いをするって わかっているのに……産んで、いいのかな……。
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……七星が産みたいなら、産んでいいと思う。 仕事が大変なら、私が育てるから。
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えっ……。 で、でも。そんな、お姉ちゃんが大変じゃ……。
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私は、体が弱くて二人目を諦めたでしょ。 でも本当は、もうひとりくらい欲しかったのよ。
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ねえ、織姫。 織姫も、きょうだいがほしいよね?
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きょうだい!? うん! あのね、おりひめ、いもうとがいい!
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でも、おとうとでもいいよ! ほしいほしいほしい~!
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ふふっ。 ……ね。だから、心配しなくていいのよ。
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……。 私は……。
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もし、お姉ちゃんに預けてもいいなら…… 私、この子を産みたい……。
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あの人や、お義父さんお義母さんの命を……未来に、 繋ぎたいの……。ごめんなさい……勝手だよね……。
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……大丈夫だよ。 お姉ちゃんに頼りなさい。
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(……こうして生まれた子どもに、 私は「真珠星」と名付けた)
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(約束どおり、真珠星はお姉ちゃんの子ども…… 織姫の妹として育てられる事になった)
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本当にいいの? 真珠星に、 七星のことを秘密にしておいて……。
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いいの。預けた以上、母を名乗るつもりはないから。 私はいないものとして扱って。
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その代わり……仕事を続けられる分、 金銭的援助だけはさせて。いいでしょ?
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……わかった。 七星がそこまで言うなら。
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