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(今日は、出版社で展示会イベントの打ち合わせ。
和やかな雰囲気で進み、話題はマンガの事に……)
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そういえば765プロさんでも、以前マンガを
題材にしたお芝居をやってらっしゃいましたよね。
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あ、『紙・心・ペン・心』ですね。
大学のマンガ研究サークルのお話で……。
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同人誌即売会に向けて、マンガを描くという
内容なんですが……。実はですね……。
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今回出演させていただくアイドル達が、マンガを描いて
『持ち込み編集部』に参加しようとしているんです。
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そうでしたか……。いや、であれば……。
それ、イベントで公開しません?
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イベントのひとつに、『持ち込み作品公開コーナー』
という企画がありまして……。
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編集者だけでなく、漫画家が直接作品を見て、講評を
してくれるんです。よければ、そのコーナーで……。
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だからいいんですよ。
大事なのは、作りたいという強い気持ちです。
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それにアイドルのみなさんが作品を公開してくれれば、
他の投稿者の心理的負担も下がるかもしれません。
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なるほど……。できれば協力したいところなんですが、
いったんアイドル達に確認させていただけますか?
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……と、いう訳だ。みんなのマンガを、
お客さんの前で取り上げてもらってもいいか?
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ニャッ!? プロデューサーちゃん……。
それは一歩間違ったら、公開なんちゃらでは?
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え、なんでですか? そうならないように
いいカンジに描けばいいんですよー。
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翼ちゃん……自分たちが失敗するかもしれないなんて、
微塵も考えてないね! 陽キャはこれだから!
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で、でも……私たち、マンガを描くの、初めてですし。
お、お客さんにも、見られちゃうってなると……。
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や、やっぱり、誰かに……
アドバイスとか、もらった方が……。
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あ……そうだ。あの、劇場の、か、関係者で……
ひとり、マンガの香りがする人が、いたんです……。
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はーい、呼ばれて参りました、音無小鳥でーす♪
……あの、今さらなんですけど、私で合ってます?
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という訳なんです、音無さん。みんなに、
アドバイスしてやってもらえませんか?
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そんな。私なんて、ただのマンガ好きな
一読者でしかありませんけど……いいんですか?
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その視点が大事なんだよ、小鳥ちゃん!
お願い、茜ちゃん達を助けて!
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小鳥さん……。
わ、私からも……お願いします……!
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わたしに、アドバイスくださーい! ちなみにこれが、
わたしたちが書いたプロット?ってやつでーす!
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わぁ、もうプロットができてるんですね!
では、さっそく拝見しましょうか♪
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ふむふむ……。なるほど……。
そうですね……まず。
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まず、主人公がいきなりチヤホヤされすぎです!
こんな現実感のないモテモテ、感情移入できませんっ!
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次に、性格が変わりすぎ! こんなにモテモテな子が、
どうして次のページで引っ込み思案になるんですか!?
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最後に、お話にお金を絡ませるのは全然ダメ!
少女マンガなのに、ロマンチックじゃないっ!
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ふぅ。今のところ、こんな感じかしら……
まだまだ、ブラッシュアップの余地があると思います!
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音無さん、ありがとうございました!
参考になったと思います。
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本当ですか? それならよかったです。
みんな、修正ができたらまた見せてね!
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プロデューサーさん……。
お、お話を作るのって、難しいんですね……。
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そうだな……。難しくて、大変な作業だ。
どうする? やめるか?
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ええ~っ! ダメー!
わたし、絶対諦めないもん!
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そうだよ! 500万円! 絶対に諦めないよ!
みんな、ブラッシュアップがんばろう!
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むむ……。お金のエピソードは仕方なくカットする
として、主人公のキャラも変えないとかにゃ?
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う~ん……。
でも、どういう子にすればいいのかなぁ?
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も、モテモテじゃなくて、すこし地味な子にして……。
そんな子が、勇気を出して……い、一歩踏み出す……?
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あ~、いいかも~。少女マンガっぽ~い!
主人公がそういう子なら、相手の子は~……。
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(みんな、遅くまで頑張ってるな。差し入れも
買ってきた事だし、そろそろ休憩してもらおう……)
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あら、プロデューサーさん。
もしかしてそれ、差し入れですか?
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音無さん! ええ、そうですけど……。
あれ、音無さんが持ってるのも……。
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差し入れです。被っちゃいましたね♪ みんなの
頑張りを見てたら、私も何かしたくなっちゃって……。
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……本当に、みんな一生懸命で可愛いですよね。
うふふっ♪
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(物を作るという作業は、想像以上に大変だ。
けど……あの3人なら、乗り越えられるはずだ!)