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(ライブ中の小休憩、貴音の姿が見えない。
どこに行ったのかな……?)
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おや、プロデューサー……。はっ。
もしや、心配をかけてしまったのでしょうか?
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少し月を眺めて、心を落ち着かせていたのですが……
お騒がせして申し訳ありませんでした。
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いや、ちょっと気になっただけだから大丈夫だよ。
こっちこそ邪魔してすまなかった。
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いえ。迎えに来ていただけて、
真、嬉しいです……。ふふっ。
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……。かつて、こうして月を眺めては、
故郷のことばかりを考えている時がありました。
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ですが、あなた様と出会い……いつしか、あの舞台に
立つことばかり考えている自分に気がついたのです。
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あの輝かしく、あたたかで、心躍る……
あなた様がくれた舞台に。
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そうか……。アイドルにそんな風に思ってもらえるなら
プロデューサーとして幸せだ。
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幸せなのは私です。
己が居るべき場所が、見つかったのですから。
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かつて、何者でもなかった私は……
今、『アイドル』になれたのですね。
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貴音はアイドルだよ。間違いなくアイドルだ。
たくさんのファンが、貴音を待ってる。
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今この瞬間も、今日の会場でも。
明日からの、たくさんのステージでも。
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ふふっ……そうですね。
では、いつまでもこうしてはいられません。
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そろそろ帰るといたしましょう。
私たちの……始まりの場所に。