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? 未来、亜美……お疲れ様。
わざわざ出迎えに来てくれたのか。
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いちおう、亜美たちの上司みたいなものだしね。
亜美、そういうゴマスリは得意だから。
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自分で言うのか……いいけど……。
試合には少し早いんだけど、ふたりに用があって。
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あ、よかったー!
私、遅刻したかと思っちゃいましたよ。
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用事って何?
わざわざ時間外に来るようなコト?
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もしかして……スイーツですか!? 一番人気の
プリンパフェ、今日はもう売り切れみたいですけど!
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いや、杏奈と百合子の事で。
あのふたり、どうも戦いたくないみたいでな……。
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あー……まあ、そんな感じでしたよね。
最初のうちは、しょうがないんじゃないですか?
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そうだな……。そういえば、
未来も昔はそうだったっけ。あの子と……。
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わわっ!? 私の話はいいじゃないですか~!
それで、それで? 続きは?
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こちらとしては、杏奈と百合子が戦ってくれないと
困るんだ。だから、ふたりにも協力してほしい。
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特に亜美は、機動風紀委員として
シャドウバウト運営に協力する義務がある。そうだな?
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ん~。でも協力って言っても、どうするの?
ふたりの気持ちを変えるとか無理だよ?
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杏奈のアルジェンタム大学府は、亜美の煌聖リーガル
スクールと、根源的には同じ属性に分類されている。
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未来の暁陽アカデミアと、
百合子のカゲロウ・ユニバーシティもそうだ。
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つまり、杏奈と亜美、それから百合子と未来は、
属性的にとても相性がいい。
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最終的には、優勝をかけて戦うことになるけど……
まずは、手を組んで戦うというのはどうだろう。
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私が百合子と? 別にいいですけど……。
相手が亜美と杏奈なのは、ちょっと厳しいなぁ。
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気に入らないっていうか……。
なんか亜美たち、恨まれそう。
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そうだよね。それに、勝負する気がない人と
戦っても、面白いバトルになりそうもないしな~。
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ふたりの言い分はわかる。でもシャドウバウトは、
このセプテムアーク人工島の義務だ。
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亜美、未来も、思い出してくれ。
今まで自分達が犠牲にしてきたものの事を。
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この世界は、幼稚なヒロイズムが許されない程度には、
複雑にできている。
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みんな必死に戦ってきたんだ。
杏奈と百合子だけを特別扱いはできない。……だろ?
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うーん……まあ、わかりました。不利な戦いも、
たまにはいいよね! 私はいつも通りやるだけです。
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わかったよ。亜美も、いつも通りやる。
それでいいんでしょ? 先生。
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亜美ももう、昔の亜美とは違うかんね。
風紀委員だし。
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ああ。それを聞けてよかった。
ふたりともよろしくな。それじゃ……また、夜に。
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おっ、ただいまーっと。先生の兄ちゃんが来ると
陰の世界になっちゃうの、面倒だよね~。
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まあね~……けど、そんな大した話じゃないよ?
暴れん坊で、あちこちで嫌われてた、ってくらい?
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その時の風紀委員に「コラーッ!」って怒られて、
それからはキレイな亜美になったらしいよ?
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以上! めでたしめでたし。
みらいっちこそ、何かあったの?
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私は……まあ、よくある話かも。仲のいい友達が
いたんだけど、戦わなきゃいけなくなって。
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私、本気で戦って……その子に嫌われちゃった。
戦具の力を使うの、楽しかったしね。
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うん。……でも、大事なのは過去じゃないから。
私たちが、これからどうするか、だよね。
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陰と陽のバランスが、崩れかけている……
既に二つの要素が失われ、世界は歪んでしまった。
49
取り戻さなければならない。失われたものを。
だが……俺に出来るのはここまでだ。
50
所詮、俺は影法師に過ぎないから……
後は委ねるしかないんだ。彼女達の、選択に……。