2
(……学校は、きらい。……勉強も、苦手。
引っ込み思案……だし。人見知り、だし……)
5
(杏奈……友達も、いないし。
だから……早く、陰の世界にならない、かな……)
6
(陰の世界、なら……杏奈は、ヒーローになれる……。
たぶん、陽より陰が合ってる……陰キャ、だから?)
8
(……陽の世界にいても……面白いこと、ない……。
楽しいのは……ゲームしてる時、くらい……?)
9
(どうして……陰の世界の、こと……
陽の世界に、持ち込んじゃいけないの……かな……)
11
(陽の世界は……明るいけど、寂しい……。
ずっと……ひとりぼっち、だし)
12
(シャドウバウトを続けてたら……いつか、
見つかるのかな。……杏奈だけの、居場所……)
15
はいっ、百合子です!
杏奈ちゃん……だよね?
16
……陽の世界なのに……杏奈を、殺しにきた、の……?
風紀委員、呼びます……。
17
ま、待って! 違うの!
えっと……昨日は、助けてくれてありがとうっ!
19
それだけ、どうしても言いたくて……
杏奈ちゃんみたいな人に、私ずっと憧れてたの。
20
誰かを助けられるヒーローみたいな、
強くて優しい女の子。
22
杏奈は……そんなんじゃ、ない、です……。
だって陰キャ、だし……見て、わかるでしょ……?
23
ううん! 昨日の杏奈ちゃん、すごくかっこよかった!
ずっと見てたよ、目が離せなかった!
24
……。でも……幻滅、した……よね。
陽の世界だと、杏奈……こんな、だから……。
25
ううん! 杏奈ちゃんは杏奈ちゃんだよ!
私……杏奈ちゃんと、友達になりたいの!
26
それに、私もどっちかっていうと
陰キャ寄りっていうか……はは。
28
うん。い、いきなりだと、困るかな?
ごめんね、私も友達少ないから……。
29
だから、どうやって友達作るのか、
よくわからなくて……その……。
32
友達って……一緒にクレープ、食べるみたい……。
えっと……だから……。
33
うん!
それじゃあ、これから一緒に食べに行こう!
38
杏奈、百合子。お待ちかねの時間だ。
ふたりの実力を、見せてくれ。
40
う、うん。すこし……
っていうか、すごく……!
41
大丈夫、だよ……。百合子さんの、ことは……
友達は……杏奈が、守ってあげる……!