MLTD Archive(β)

機械仕掛けの蠢動

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おまえは東地区の警備にあたれ。気を抜くなよ、人間。
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は!
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(……人間じゃ下っ端にしかなれない。 だけどやっとこの機械都市に入り込めたんだ)
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(この都市のどこかに、アカネはいる。 必ず、見つけ出さなきゃ)
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(……孤児だった私とセリカを、拾ってくれたアカネ。 家に住まわせてくれて、稼ぎ方を教えてくれて)
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(だけどある時、街にやってきたロボットたちが アカネを無理やり連れて行ってしまった)
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「タマキ、これを!」
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「! この石はなに?」
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「奴らはこれがなきゃ私に手出しできない。 誰にも見せないで。隠してて!」
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(……アカネはずっと古い研究をしてた。奴らの目的が それなら、アカネは生きてる。たぶんマツリの近くで)
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(セリカ、心配しないで。協力者もできたし、 きっとアカネを助け出して、一緒に帰るから……)
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……ピピ……ピピピ。
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お茶? ありがと、ヒナタロボ♪
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ロボットが、お茶を淹れてる……。
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なに? ヒナタロボが気になる?
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こんなに仕事ができるなんて、すごいなと思って。 普通は命じられたことしかできないですよね?
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ヒナタロボは優秀なんですよ! まあ、造ったのは私ですけど♪
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ピー……ピピピ♪
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おー。褒められて喜んでる。
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……。モモコもほめて。
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いや、あんたは何もしてないじゃん?
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物を壊さないだけ、メグミよりマシだと 思いますけどねー。
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アタシだって好きで壊してるんじゃないよ~。 不可抗力!
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多すぎなんですぅ!
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……、いいな……。
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ふふっ、よーし。 セリカ、僕たちも友達になろっか!
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え? き、急になんですか? 私は別に、そんな……。
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モモコもなる。
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おっ、いいね! じゃあ3人で、友情の握手だ!
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……。悪いやつじゃ、ないのかもね?
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うん。本当に王家の人間だとしたら……。
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マツリを倒すってのも…… 本気なのかも。
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……来たか。『陽天の日』の式典で、マツリはいよいよ 王を退位させるつもりだ。新たにロボットの王が立つ。
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国王を!? あいつら、どこまで人間から 奪う気なんだ!
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決行するなら今しかない。 君に……『君たち』に、その覚悟はあるか?
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当たり前だ。お前こそ、覚悟を決めてくれ。 マツリの顔を知ってるのは、お前だけなんだ。
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……もちろん。約束しよう。 必ずロボットたちを屈服させる、と。
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