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あの、昴さん。昴さんが最近元気がないのって、
わたしのお姉さまのせいなんでしょうか……?
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美希お姉さまが立候補したことで、千早さんが
お友達とケンカしたって聞きました。それで……。
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ええ!? そんなの、気にしなくていいよ。だって
それは、美希さんの自由だし。星梨花には関係ないし。
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昴さん……。
じゃあ最近、元気がないのは……?
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うん……わたし、千早さんとぜんぜん仲良く
なれなくて。それで、言っちゃったんだ。
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姉妹になること、もう一度考えてほしいって。
……わたし、生意気だったかな。
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そんな……そんなこと、絶対にないです!
……わたしも昴さんにだけ、秘密を打ち明けますね。
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わたしのお姉さまが立候補したのって、
仇討ちなんだそうです。
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はい。ミス・ローズ……麗花お姉さまは昨年、生徒
会長選で、ミス・ラベンダーに負けてしまったんです。
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すこし前に、麗花お姉さまがおっしゃったんです。
『生徒会長になってみたかったなあ』って。
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だから仇討ちなんだって、美希お姉さまが。
本当は、正しくないのかもしれないですけど……。
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でもわたし、お姉さまに頑張ってほしいです。
後悔してほしくないから……。
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うん……そうだね。
そういうきっかけだって、あるよね……。
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その気持ちを応援したいっていうの、わかる。
話してくれてありがとう、星梨花。
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昴さん……わたしのほうこそ、
ありがとうございます!
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生徒会選挙、投票日前日。候補者達の
所信表明演説のために、全校集会が開かれた。
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私が生徒会長になったら、学園の様々な活動に、
生徒の意見を積極的に取り入れていきたいと思います。
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そのためには、皆さん……ううん、みんなの協力が
絶対に必要です。どうぞよろしくお願いします、なの!
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(『仇討ち』って聞いた時はビックリしたけど、
すごくちゃんとしてる。美希さんてすごいな……)
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(最後は、高坂さんの演説だ。
……育も、緊張してるみたい……)
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あ、え、えっと。
わっ……私が、生徒会長になったらっ……!
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(そこから高坂さんは、用意していた原稿を置いて
話し始めた。まっすぐ前を向いて、自分の言葉で……)
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(みんな高坂さんの言葉に、
心を打たれているみたいだった)