MLTD Archive(β)

すれ違う想い

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コロちゃん、なんてことを……深青書院には、 不必要に関わってはならない、それが島の掟ですのよ!
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それは……アンダースタンドです。けど……!
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深青の書には、陰界の知識にまつわるものも多い…… それは最大のタブーなのよ、ロコ。
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知ってるでしょ。 島の掟を破れば、どうなるか。
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違反者本人は当然、その所属する学校までもが 連帯責任を負い、ペナルティーが課されるのよ。
6
そう。わたくしはヘリオトロープの生徒会長として、 そのようなことを許すわけにはいかないのです。
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でも……でも、ロコにはわかりません! だって、陰界は確かに存在しているんですよ?
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どうしてみんな、目を向けようとしないんですか? 確かに、そこにあるのに!
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それに……ロコはただ、タカネに…… フレンドに会いに行っているだけです!
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貴音? ……まさか、深青の司書、四条貴音ですの!?
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イグザクトリーです! クレバーで、 テンダネスで……そして、ロンリーな人。
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深青の司書なんて、一番の危険人物じゃない! ロコ、あなた何を考えているの!
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でも、ロコはあの人を放っておきたくないの! チヅルなら、わかってくれますよね……?
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コロちゃん……しばらく謹慎なさい。 これは、生徒会からの正式な通達です。
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ええっ!? そんな…… どうしてですか、チヅル!?
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問答無用、ですわ。
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チヅル……アクセプトできません! ロコは、ロコは……うぅっ!
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SE
ガチャ……バタン!
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はあ……。 コロちゃん……あなたはいつも……。
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千鶴さんは、ロコに甘すぎませんか? 甘すぎるというか、過保護というか……。
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……。わたくしとコロちゃんは、 初等部から一緒の、幼なじみなのですわ。
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ご存じだと思いますが、わたくしの家は極めて裕福な、 いわゆる『セレブ』です。だからでしょうか……
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幼い時に気づいてしまったのです。近寄ってくる 人間は皆、わたくしの表面しか見ていない、と。
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表面、ですか……。
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打算的な考えを、否定はしませんわ。 駆け引きも、時と場合によっては必要ですもの。
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けど、コロちゃんは違った。わたくしの寂しさに 誰よりも早く気づいて、理解してくれたのです。
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共に過ごして、お互いを知って……。あの子の存在に わたくしがどれだけ救われたか、わかりませんわ。
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あの子の瞳には、いつも真実が映っている……。 だから、わたくしは……。
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…………
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……四条さん。私が気づいていないとでも?
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千早……怒っていますか?
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いいえ。もし私が怒っているように見えるなら、 それは四条さんに、やましい気持ちがあるからかと。
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……。自分でも、わからないのです。もう、 何かに期待することなど、ないと思っていたのに。
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四条さん、よく考えて。貴女の立場を。 そして……これから起こるであろうことを。
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……それは、深青の知識の守り手 『アーキビスト』としての意見ですか?
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ええ。でも、それだけではないわ。 ……私の言っている意味、わかるかしら?
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ええ……わかります。 何もかも、もうすぐ無意味になるから。
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そうです。私は、貴女の苦しむ姿を見たくない……。 だから、言います。
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あの子とは、もう会わないで。
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SE
ガサガサガサッ!
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タカネ! お待たせです♪ 今日もよろしくお願いしますね!
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……みちこ、申し訳ありません。 今日限り、もう二度とここへは来ないでください。
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ええっ!? タ、タカネ…… どうして急に、そんなこと言うんですか?
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私は深青の司書。侵さざるべき、古き知識の担い手。 本来、外の世界と関わってはならない者。
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貴女の相手をしていたのは、一時の気まぐれ…… 暇つぶしです。元の在り方に戻る、それだけのこと。
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だ……だったらどうして、タカネは そんなに寂しそうな顔をしているんですか!?
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ロコは納得しませんよ! せめて、リーズンを聞かせてください!
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