MLTD Archive(β)

The Secret of the World

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……わかりました、みちこ。一つだけ。 この世界の真実を、貴女に話しましょう。
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えっ……。
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この世界……セプテムアーク人工島では、 一定の周期で、記録、記憶の消失が起こります。
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それは抗うことのできない、絶対的な『大忘却』…… 人々は全てを忘れ、忘れたことすら忘れてしまう。
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えっ……え? 大忘却? えっ……!?
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そして、私たち司書は、その忘却に耐性を持つ者…… 大切な記録を後世に残すための、生きた本なのです。
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シャドウバウトの試合数が一定数を超えた時、 大忘却は起こります。それは、もうすぐそこまで……。
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ですから、全ては無意味なのです。 せめて心安らかに、その時を迎えましょう。みちこ。
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そ、そんなこと言われても、ロコは…… ロコはディスアグリーメントです!
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タカネが寂しそうにしている理由、わかりましたよ! みんなに忘れられて、自分だけが置いていかれて……
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ロコがやるべきなのは、諦めることじゃないです! 大忘却を乗り越える方法を、リサーチしなきゃ!
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っ! そんな……無謀です、みちこ。 深青書院にも、方法など伝わっていないのに……。
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だから探すんです! タカネも一緒に行きましょう? さあ、ロコの手を取って! ここを出るんです!
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深青を……出る……? 私が……?
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伴田さん、そこまでにしてもらえるかしら?
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千早……。
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四条さん、お願い。よく考えて。
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……ごめんなさい、千早。 みちこ、参りましょう!
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は、はい、タカネ!
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……。四条さん……そう。 それが、貴女の選択なのね……。
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はぁ、はぁ……ひとまず、ヘリオトロープに……
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待っていましたわよ、コロちゃん! そして……貴音姫!
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チヅル!? シズカも……。
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千早さんから連絡があったの。 あなたが貴音さんを連れ出したって。
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コロちゃんから離れなさい、貴音姫! 幼気なコロちゃんをたぶらかして、承知しませんわよ!
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たぶらかすとは、随分な物言いですね。 私とみちこは、深い信頼で繋がっているというのに。
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わたくしの方が、昔から仲良しですわよ! 何がみちこですか! コロちゃんはコロちゃんですわ!
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ぐぬぬぬ……絶対、貴女になど渡しませんわ! こうなれば、シャドウバウトで決着を……!
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どっちも違いますし、ストップ、ストップです~! ふたりとも、ヒートアップしないでください!
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戦ってはいけないんです、大忘却が~!
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…………
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そ、そんな……わたくし達が、 忘却を繰り返しているですって……!?
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うそ……そんな、私……。 ダメ、忘れるわけにはいかないの、私は……!
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だって、私、まだ謝ってない……未来に! やっと強くなれたのに……それじゃ、なんのために!
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お、落ち着いてくださいシズカ! チヅルも…… だからロコとタカネは、解決策を探しているんです!
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ないわ、そんなもの。あれば見つけているもの。
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っ! 千早……追ってきたのですか!
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くっ……次から次へと! ヘリオトロープの敷地内で、 わたくしを差し置いて好き勝手はさせませんわよ!
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私は、深青のエージェントとしてここにいます。 機密漏えい、司書の脱走により……任務を開始します。
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来たれ、面影の代行者。過ぎ去りし者たちの管理人…… 先に生き、永遠を歩む者……ここへ。
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カツン、カツン、カツン……
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この足音は…… 千早さん、先生を呼んだんですか!?
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ええ。 リベンジといきましょう、静香。
44
SE
ブーーーーーーーーーッ!
45
あ、ああっ、陰界になっちゃいました!
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やあ、千早。それにみんなも。 随分古い呪文で召喚されたけど、何か用かな?
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私、如月千早は、陰界戦戯による決闘を希求します。 疾く律令の如く行い給え。
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ま、待ってください! どうして!? 千早さんも、知っているんですよね?
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私たちが今ここで戦えば、記憶のリセットが 起きてしまうかもしれないって!
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ええ、知っているわ。それが狙いよ。
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千早。なぜそこまで……?
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籠の鳥を逃がすくらいなら、無に還した方がいい。 その方が鳥も、苦しまなくて済むもの。
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先生、さあ早く。
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……はは、わかったよ。 では、開幕といこう!
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SE
ヴンッ!
56
ワアアアアアァァァァァーッ!
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