1
(アイドル達は『いい子ポイント』をそれぞれに
獲得し始めている。順調でなによりだ)
2
(おかげで、動画の方も溜まり始めて……。
編集の方も頑張って進行しないとな……!)
5
あのね、ロッカーでスマホの忘れ物を
見つけたんだけど……。
6
おお、報告してくれてありがとう。
ロッカーならアイドルの忘れ物だと思うけど……。
7
この機種とスマホケース……
たぶん、伊織さんのだと思うんだ。
8
わたし、届けにいこうかと思って。
スマホがないと、こまるよね?
9
そうだな、育の言う通りだ。よし、伊織の家に
連絡してみて、間違いなさそうなら届けよう。
11
ありがとう、育。ちょうど鞄の中を
探していたところだったの。
14
一応付き添いで……。
あと、ポイント判定員として。
15
ああ、なるほどね。
確かにこれは育にポイントをあげるべきだわ。
16
あれ? そういうつもりじゃなかったんだけど……
でも、ありがとう! えへへ、助かっちゃった♪
17
ええ。育はいい子だから、
もうけっこうポイントが集まってるんじゃない?
18
うーん。でも、今もらえたのをあわせても、
みんなには追いついてないかも……。
19
あら、そうなの?
実を言うと、私もイマイチなのよね……。
20
あ、それならおうちのお手伝いをするのはどう?
わたしは、よくするんだけど。
22
わたしのおとうさん、お仕事が忙しくて
あんまり家にいないから。
23
わたしじゃ、おとうさんの代わりにはならないけど。
なるべく、おかあさんのお手伝いはしてるんだ。
24
そう……えらいわね。
でも、私にはちょっと難しいかも……。
26
うーん……簡単に言うと、
私とこの家は、ライバル関係だから。
27
私は私として、水瀬財閥に勝つのが野望なの。
だから、手伝いっていってもねー。
28
だいたい、パパや兄さんが協力してくれるとは
思えないもの。話をしただけで、笑われそうだわ。
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お手伝いするのに、笑われちゃうの?
なんで?
30
私の兄さん達って、すっごく出来がいいの。
それに比べると、ね……。
32
何か手伝うなんて言っても、
「お前に何ができる」……ってところよ、きっと。
33
私の手伝いなんて、求められてないの。
……難しいっていうのはそういうこと。
34
だから私も、自分の力で
トップアイドルを目指してるわけだし。
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仲間に嘘は吐きたくないから、
本当のことを言っただけよ。
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だから育が気にすることじゃないわ。それにこれは、
あくまで私の家の事情。人には色んな事情があるもの。
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育は、おかあさんのお手伝いを
たくさんしてあげなさい!
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うん……。劇場にはいろんな子がいて、
いろんな事情があるって、知ってるけど……。
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そうだな。育の気持ちもわかるけど……
難しい問題だから。
46
そう、だよね……。わたしに言えることなんて、
ないかもだけど……。
47
伊織と、伊織の家の事情だからな。
でも……そうだな。
48
育の事情に伊織を巻き込むのは、
アリなんじゃないか?