1
(今日から、次の公演のレッスンが本格的に始まる。
みんな、そろそろ揃ったかな……)
2
おはよう!
うん、だいたい揃ってるみたいだな。
3
おやぶん! 今度の公演のセンター、
ももこって本当!? 本当なら、たまきも出たいぞ~!
4
今日のレッスンに呼ばれてるんだから、
環もメンバーに決まってるでしょ。よろしくね。
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ほんと!? たまきも出ていいの?
ありがとう、おやぶん!
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一緒にがんばりましょうね、環ちゃん!
プロデューサーさん、レッスンはまだですか?
7
そうだな。
それじゃあ、そろそろレッスンを始めて……。
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待って、お兄ちゃん。公演のメンバーは5人だって
聞いたんだけど。まだ、4人しか来てないよ。
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全員そろうまで、レッスンは
始めないほうがいいんじゃない?
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おっと、そうだった!
すまない、フライングするところだったな。
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おはようございまーす!
……あれ? わ、私、遅刻しちゃいましたか!?
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おはよう、やよい! いや、時間ピッタリだよ。
よし、これで全員揃ったな。
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え……やよいさんが、5人目?
お兄ちゃん、もしかして……。
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うん。今回は桃子、育、星梨花、環、やよい、
同年代の5人でステージに立ってもらおうと思ってる。
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同年代、って……。
ちょっと、お兄ちゃん!?
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大丈夫だよ、桃子! この中では私がいちばん
お姉さんだから、ちょっとドキドキだけど……。
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みんなで目いっぱい、楽しいライブにしようね!
がんばりましょー!
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やよいさん、すっごく先輩って感じがする……!
えへへ、よろしくお願いしまーす!
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やよいさんと桃子ちゃんがいるんだから、
次の公演も、ぜったい成功するよね♪
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あ、当たり前でしょ? 桃子のセンター公演なんだし、
成功するに決まってるよ!
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おお……。ももこ、すっごくかっこいい!
たまきも負けないぞ~!
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私も、なんだか、うきうきしてきちゃいました!
レッスンがんばろうね、桃子ちゃん♪
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うん。みんな、桃子についてくれば大丈夫だから!
桃子にまかせて……。
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あ、桃子ちゃん!
センターって、ひとりでがんばっちゃダメなんだって。
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わたし、センターになったとき、全部
ひとりでやらなくちゃって思ってたんだけど……。
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でも、ちがったの。大人って、仲間といっしょに
助け合いながら、がんばれる人のことなんだって!
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うん、そうだな。
育、ちゃんと覚えてたんだな。えらいぞ。
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でも、桃子ちゃんなら大丈夫だよね。
みんなで、すごいステージが作れると思う!
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と、当然だよ。桃子はみんなの意見だって聞くし。
プロとして……ちゃんと、いい公演にするんだから。
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みんな、そろそろお話はストップ!
レッスンの準備をして、10分後に集合だよ!
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(桃子、まだ少し不安なのかもしれないな……。
でも、やよいも何か気づいたみたいだ。少し見守るか)
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えっとね。うちの妹とか弟達も、私や両親が忙しいと、
急にしゃべらなくなっちゃうんだよね。
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話したいこととか、話さなきゃいけないこととかも、
エンリョして話してくれなくなっちゃうみたい。
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不思議だよね! それで、もっと不思議なのは、
言いたいことが言えないと元気がなくなってくるんだ。
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桃子、なんだか元気がないみたいだから。
言いたいこと、ちゃんと言えてないのかなー?って。
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心配なこととか不安なことは、エンリョしないで
言っていいんだよ! みんな、仲間なんだから。
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遠慮とか、してないけど……。も、もし桃子に
そういうことがあったら……ちゃんと言うから。
58
うん、約束っ!
それじゃ、レッスンがんばろー! おー!
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(やよいが、上手く桃子にアドバイスをしてくれた。
劇場のみんな同様、やよいも成長している……)
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(桃子……普段より少し、ミスが目立つな。
集中できてないのか……)
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いったん休憩しようか。
15分後にレッスン再開だ。
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みんなは、ここで休憩していてくれ。
やよい、みんなのこと頼むな。
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桃子はセンターだから、
しっかりしなきゃいけないのに……。
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うん、桃子と少し話そうと思って。
今日はあんまり、調子良くなさそうだな。
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べ、別に、そんなことないけど……。
初日だから、調子が出ないだけだよ。
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もう、わざわざそんなこと聞きにきたの?
そんなヒマがあったら、レッスンを……。
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桃子は、自分はプロだって言ってたけど。俺は、
見に来てくれるファンのみんなも、プロだと思う。
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そうだよ。
アイドルの『周防桃子』を、たくさん知ってる人達だ。
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そんな人達が見るステージで、桃子が嘘を吐いても、
全部、わかっちゃうんじゃないかな。
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ウソって、どういう意味?
桃子、別にウソなんか何も……。
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うん。嘘というよりは、隠し事かな。
さっき、やよいに言われた事は覚えてるだろ?
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ち、ちがうぞ、ももこ!
ふたりが帰ってくるのが遅いから……!
93
わたしたち、桃子ちゃんが心配だったんです!
だから、気になっちゃって……。
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桃子ちゃん!
あのね、何か心配なことがあるなら言ってほしい!
95
桃子ちゃんみたいに、なんでもできないけど……
わたしたち、いっしょうけんめいがんばるから!
98
あの……桃子ね。本当は、少しだけ……
センターをやるの、緊張してて……。
99
でも桃子、やるからには最高の公演にしたい。
だからお願い! みんなの力を貸して……!
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うん、まかせて!
いっしょに、楽しいステージにしようね!
101
わたしも、桃子ちゃんがいつもどおり
思いっきり歌えるように、がんばります!
102
たまきも、いっぱい手伝う! くふふ、
たまきも、ももこと一緒にできるの楽しみだぞ!
103
ね? 不安なことでも、
みんな、ちゃんと受け取ってくれたでしょ?
105
(桃子のプロ意識の高さは、
アイドルとしてかけがえのないものだ)
106
(けどそれ以外の大事な事も、
劇場で、みんなから学び始めている)
109
や、やっぱり、なんでもないっ。
……いーっだ!
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(こ、こういうところは相変わらずだけど……
これも桃子の、大事な個性だな!)