MLTD Archive(β)
メインコミュ 第 123 話 公演前 2 / 5 パート

ねぇ。キミにとって……

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―収録当日―
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SE
ブーッ、ブーッ、ブーッ
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あっ、やっと返信? ……じゃ、ないわね。 ふーん……。
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(もう本番だけど……プロデューサーくん、 ホントに忙しいのね。ぜんぜん返事くれない……)
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(確かに大丈夫、とは言ったけど。あれっきりひと言も 連絡よこさないなんて……なによ、もう)
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(こうなったら電話……は、迷惑よね。打ち合わせって 言ってたし。ていうか、出ないで切られたら最悪だし)
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莉緒ちゃん、どうしたのです? 眉間がしわしわなのです。本番では笑顔、なのですよ?
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え? あ、ご、ごめんね、ちょっと考え事してて! え~っと……そうね、切り替えて。頑張りましょう!
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……というわけで、まつりとしては、おしとやかに、 姫らしく、注意してあげるのがいいと思うのです♪
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MC2
なるほど。力強い回答、ありがとうございます! それでは、次の相談のおたよりなのですが……。
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MC2
『中学生です。彼氏がメッセージを全然返してくれない のが不安です、どうしたらいいですか』とのことです。
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(……!)
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れ、恋愛に関するご相談ですか……? 私、そういう経験は、あ、あんまり……なくて……。
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私も、勉強とか特訓はたくさんしたんですけど……。 でも大丈夫です! 私たちには莉緒さんがいますから!
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えっ!? あっ、ええと……返信、そう、返信よね? うん、連絡がないのは困ると思う。わかるわ~。
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信用してるって言いたいのかもだけど……うん、 違うのよ。信用してても、気にして欲しいの!
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だって任せることと、気にしないことは違うじゃない? そういうところを分かりなさいって話!
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さすが莉緒ちゃん、少女漫画あるあるなのです♪ 女の子を不安にさせるのは、めっ!なのですよ?
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まつりちゃんの言う通りよ! 既読無視とか返事が3日 ないとか、直接聞いたら『忘れてた』とか、最悪よ!?
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いーい!? これを見たら、すぐ返事すること! でないと怒っちゃうんだから! わかった!?
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も、百瀬さん? あの……番組を見ているのは 相談者の方で、相談者の相手の方ではないのでは……?
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え? ……あ、そ、そうよねっ! さすが千早ちゃん、 冷静なんだから~♪ ……ごめんなさい。
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MC2
い、いやあ、まるで体験談のような、熱のこもった メッセージでした! さすが大人、経験豊富ですね!
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(あああ、やっちゃった! これも全部アイツのせい なんだから! プロデューサーくんのバカ!)
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(だって状況が完全に重なってるんだもん……。 返信の来ない彼氏……。へ?)
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誰が彼氏なの!?
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え?
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MC2
お……おおっと、お姉さんはまだお怒りのようですが、 すみません、ちょっと個人情報は明かせません!
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(ハハハハハハ!)
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お疲れさまでした。収録無事に終わってよかったです。 公演の宣伝も、しっかりできましたし。
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トークもバッチリだったのです! 莉緒ちゃんの 面白お姉さんムーブも、大ウケだったのですよ♪
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そ、そう、ウケてた? ならよかったぁ、あはははは……、はぁ。
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わ、わざと……だったんですか? 私、てっきり……。
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莉緒さん、もしかして、 プロデューサーと何かあったんですか?
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ええっ!? ど、どうして、何もないわよ!? ホントに何もないの、ビックリするくらい何も!!
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そ、そうですか。ごめんなさい、変なこと言って! おかしいな、私、どうしてそう思ったんだろう……。
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そ、そうよ、変じゃない。どうして プロデューサーくんが出てくるの?
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私はアイドルで、プロデューサーくんは、 私のプロデューサーで……。それだけじゃない。
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(それだけ……なの……?)
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そういえば……百瀬さん、 プロデューサーから何か連絡はありましたか?
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えっ……と、ないわよ? さっきのおたよりとは関係ないけどっ。
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莉緒ちゃんの公演ももうすぐですから。 きっと今もお仕事に夢中なのです。
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誰かを気にする方法は、お返事だけじゃなくて。 いろいろあるのですよ。……ね?
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……?
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―翌日―
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はぁ。今日もなんかスッキリしない……。 飲んでないのに二日酔いみたい……違うけど。
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ガチャ
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あ、よかった。 莉緒、待ってたんだ。
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えっ……、プロデューサーくんっ!? ちょ、なに、もう、急にズルい~!
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え? よく分からないけど……とにかく昨日は助かった よ! 収録もバッチリだったらしいじゃないか。
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え……ええ、もちろんよ。 信頼に応えてあげたんだから、感謝してよねっ。
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うん、してる! おかげで打ち合わせも うまくいったんだ。本当にありがとう!
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そ、そう。 役に立てたのなら……よかったわ。
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それで、いろいろ話したいことがあるんだけど……。 今回のお礼も兼ねて、今晩時間を貰えないか?
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え、今晩? ず……、ずいぶん急なのね。 え~っと、スケジュールどうだったかしら?
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あれ、空いてなかったか? 一応レッスンとかは入れてないハズだけど……。
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空いてるわ。たまたまだけど。 じゃあ、そうね、別にいいけど?
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よかった。それじゃ詳しい話は夜に。 俺は仕事に戻るよ。それじゃ!
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SE
ガチャ
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あっ、ちょ……。行っちゃった。
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もう、ぜんぜん音沙汰がないと思ったら、今度は急に 現れて……ホント勝手なんだから~。……ばか。
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―その夜―
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フーン……つまり、いつも私への返信は後回しにして、 気づいたら夜になったりの繰り返しだった、と。
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で、夜は夜で、ご飯とお風呂の後にゆっくり返信…… と思っても、毎日毎晩即寝落ちしてた、と。
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そもそも~、そんなに返信が必要な内容とも 思ってなかった、と! そういうことね?
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う……ごめん、そうなんだ。 まさか、連絡を待ってくれてると思ってなくて……。
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いいわよ、もう。その代わり新しいステージの手配とか 私の公演のために頑張ってくれてたんだし……。
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なんか予想通り過ぎて笑っちゃったけど。 そういうトコだぞ、プロデューサーくん!
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ええと……どういう所だ?
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だから、そういう所! 子供じゃないんだから……。 だいたいキミは、お姉さんをなんだと思ってるのー?
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り、莉緒? そんなに飲んでないのに、もう酔ったのか?
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酔ってないわよ。ちょっとお酒の勢いを借りただけ。 でないと聞きにくいでしょ、こんなことっ!
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そ、そうか。そうだなぁ……。 莉緒のことは、どう思ってるかというと……。
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……とってもセクシーなお姉さん? それとも……キミの、アイドル?
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……。まあ、セクシーなお姉さんで。 自慢のアイドルで。そして……。
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そ……そして?
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百瀬莉緒っていう、素敵な人だと思ってる。 ……当たり前すぎるかな?
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…………。 う、うん……うーん……。そうね……。
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なんか、嬉しくなっちゃったから合格! っていうか、もしかして今、すごく褒めてくれた!?
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だと思うよ。もちろんお世辞じゃないし。 実際莉緒は綺麗だし、素敵だと思う。
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や、やだちょっと、恥ずかしい~! 嬉しいけど、真面目に言わないでよ~!
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でも、だからこそ、もっと輝けると思うんだ。 今度の公演も大チャンスだと思ってる。それで……。
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それでいろいろ、忙しく準備してくれてたってわけね。 はいはい、わかりました!
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そんなこと言われたら、もう怒れないじゃない。 ズルいんだから♪
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でも……ありがと、プロデューサーくん。 ちゃんと言葉にしてもらえて、なんか安心しちゃった。
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いや、たまにはこうやって話すのも必要だよな。 中途半端なままだと、モヤモヤするだろうし。
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……ぷっ、ふふふっ! そうね、その通りだと思う! キミに言われるとは思わなかったけど♪
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でも、もしかしたら、中途半端なままの方が いいこともあるかもしれないわよ?
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だってその方が、ずっとドキドキしていられるから…… なーんて、今ちょっと思っちゃった! ウフフ♪
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