3
(今日は、志保にとって初公演……。いつも冷静な
志保だけど、さすがに今日は落ち着かないみたいだな)
5
プロデューサーさん。
集中したいので、話しかけないでください。
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(軽く話をして緊張をほぐそうかと思ったんだけど、
会話をする余裕もないみたいだな……)
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おっ、なんだ志保。
お母さんから、応援のメールか?
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それがプロデューサーさんと、
何か関係があるんですか?
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いや、関係はないかもしれないけど……
いい顔してるな、と思っただけだよ。
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その顔をステージでも見せられたら、
お客さんもきっと喜んでくれるんじゃないか?
17
私はアイドルとして、ステージに立つんです。
家族に向けた気の抜けた顔なんて、見せられません。
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ま、まあ、そういう意識も大事だけど……
さすがにカタく考えすぎじゃないか?
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もっと仕事を楽しむくらいの余裕がないと。
お客さんも楽しめないぞ?
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な、なんでもありません! とにかく、見せろと
言われても、そんな簡単にはできないと思います。
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……悔しいですけど。
今の私には、そんな余裕はありませんから。
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でも、まあ……アイドルとして、楽しむ気持ちも
大事だと思いますから。一応、覚えておきます。
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そうしてくれ。今日はまだ最初の一歩目だし、
これから少しずつ、前に進んでいこう!
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それだけなら、出て行ってください。
本番まで、集中力を高めたいので。……それじゃ。
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(追い出されてしまった……。でも、もう安心だ。
最後に見た志保の表情は、とても落ち着いていたから)
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(今日の初公演、志保は必ず成功させるだろう。
お客さん達の反応が、今から楽しみだな……!)