(今日のステージは、地方の小さなイベント。 美也にとって、初めての劇場以外の仕事だ)
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(今日のステージは、地方の小さなイベント。
美也にとって、初めての劇場以外の仕事だ)
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(劇場の仲間がいない、美也ひとりきりの仕事。
とはいえ、美也のことだ。緊張は……)
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プロデューサーさん、
いいお天気ですね~。晴れてよかったです~。
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ああ、そうだな。
今日は屋外だから、いい天気でよかったよ。
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むふふ、そう見えますか~? 実は私、
今日のために、家でMCの特訓をしてきたんですよ~。
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はい~。とっても自信があるんですよ~。
プロデューサーさん、見てくれますか?
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ああ、もちろん。
それじゃリハーサルがてら、見せてもらおうかな。
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では、よろしくお願いしますね~。
……コホン。
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はじめまして~、765プロの宮尾美也と申します~。
今日はお天気が良くて、ステージ日和ですね~。
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私は普段、765プロライブ劇場というところの
アイドルとして、ステージに立っています~。
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劇場には、39人の新人アイドルと、13人の
先輩アイドルがいるんですよ~。すごいですよね~。
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みなさん、劇場にもぜひ遊びにきてくださいね~。
最高の笑顔で、お迎えしますよ~。
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な、なるほど。
劇場の告知の練習をしてきたのか……。
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はい~。これできっと、たくさんの人が
劇場に足を運んでくれるかと~。むふふ~。
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そうだな……。
でも、じつはその前に、大事なことがあるんだ。
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告知をたくさんの人に聞いてもらうためには、
まず、たくさんの人に足を止めてもらわないと。
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ああ、今日のお客さんは、いつも劇場に来てくれる
人たちとは違って、今はただの通行人なんだ。
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だから、まずは足を止めてもらって、
お客さんになってもらわないといけないんだよ。
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なんと、そうでしたか~。
これは困りましたよ~。
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足を止めてもらうには、どうすればいいのでしょう~。
大きな声で呼びかけたら、止まってくれるでしょうか?
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はは、それも悪くないけど。まずは今の美也の、
精いっぱいのステージを見せることが大事かな。
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ステージから美也の輝きを伝えられれば、大丈夫!
きっとみんな、足を止めてくれるから。
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なるほど~。では、今の私の精いっぱいを、ちゃんと
ステージで出せるように、今日は頑張りますね~。
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なので……プロデューサーさん。
劇場に戻ったら、またレッスンをお願いできますか?
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え? それはもちろん、構わないけど……。
どうして、帰ってからの話なんてするんだ?
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だって、今の私では、きっと足りないですから~。
たくさんの足は、止められないかもしれません。
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ですから、この次は、通った人みんながまぶしくて
足を止めてしまうくらい、輝こうかと~。むふふ。
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美也……。そうだな、いつか通行人全部の足を
止めるくらい、輝かないとな!
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じゃあ、まずは次もまた呼んでもらうためにも。
今日のステージ、できるだけ盛り上げよう!
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はい~、まかせてください~。
えい、えい、お~♪
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(おっとりしていても、美也はしっかり見てるんだな。
自分の足元も、胸の中にある大きな夢も……!)