1
(出社すると、顔面蒼白の青羽さんと音無さんがいた。
何があったのか、事情を聞いてみよう……)
2
その、さっき社長さんから電話があって、
「ぬいぐるみを作ってほしい」と言われたんです。
3
社長さんの飲み仲間の謎のクライアントさん?の
依頼で、今日中に100万個必要みたいで……。
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ええっ!? 100万個なんて業者に発注しないと……
いや、業者でも今日中は厳しいような。
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はい……。でも社長さんが、私ならできるって
信じて任せてくれたんです。だから私……。
6
大丈夫よ、美咲ちゃん。私も協力するから!
猫の手くらいは役立つ自信があるのよ。ふふっ♪
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な、なるほど。……とにかく、緊急の案件ですね!
765プロの威信にかけて、俺も手伝います!
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ふぅ、1体できました~! アイドルのみんなの
ぬいぐるみ……すごくカワイイですね。えへへ~♪
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速いわね、美咲ちゃん。私なんて同じ作業の繰り返しで
目がショボショボして……。
11
はい……。それに頭もボーっとして……ふわ~ぁ。
寝不足が続いてたから余計にきますね……。
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それじゃ、ちょっと休憩しましょうか。
眠気覚ましに濃いめのコーヒー、いれてきますね♪
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ありがとうございます。ふぁ~ぁ……とりあえず、
この1体を、完成……させ……。
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はい、次! ……できました! 次……できました!
もっと速く……限界を超えなくちゃ。うぉぉぉぉっ!
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ハッ。俺はいつの間に……ええっ!? 青羽さんが
凄まじいスピードでぬいぐるみを仕上げている!?
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鬼気迫る表情に、圧倒的なオーラ……!
青羽さんに、一体、何が?
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説明しましょう! 先程、通りすがりの天才美少女が
『野々原流人形大量生産の術』を指導していきました。
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術を会得した美咲ちゃんは、ゾーン状態に入りました。
今は、ぬいぐるみを作ることだけを考えているのです!
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ゾ、ゾーン? 術? よくわかりませんけど……
青羽さんは大丈夫なんですか?
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わかりません。けど、納期に間に合うかどうか、
全ては美咲ちゃん次第……。私達も、応援しましょう!