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(仕事で、千早達を連れ雪山へやってきた。
今は各々が自由時間を楽しんでいる)
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あっ、プロデューサー。
いえ、とくに曲名があるわけではないです。
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少し休憩して、景色を見ていたんですが、
そうしたら自然と旋律が浮かんできて。ふふっ。
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なるほど、そうなのか。でもそれなら、
千早も結構楽しんでくれているって事かな?
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そうですね……。はい、楽しんでいると思います。
やっぱり、こういう時間がもてるのは嬉しいですから。
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それと、たぶん、この気持ちは……
高山さんのおかげが大きいのかもしれません。
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たいしたことではないんですけど、
さっき少し、高山さんにスキーを教えていたんです。
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彼女、最初は何度も転んでいたんですけど、
全然めげなくて……むしろ、とっても楽しそうで。
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彼女のそんな姿を見ていたら、私までなんだか楽しくて
……なんだか幸せな気持ちになって。
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なるほど、そんな事があったのか。
ふたりが楽しんでくれたみたいで良かったよ。
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言葉ではなんて表現したらいいかわかりませんが、
そんな気持ちが歌になってこぼれそうな感じがして。
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……なんて、ごめんなさい。
突然こんなことを言っても困りますよね。
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いや、そんな事ないよ。
俺もその歌を是非聞いてみたいと思う。
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プロデューサー……。
そう言ってもらえると、嬉しいです。
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あの、少しだけ……
本当に、お言葉に甘えても良いでしょうか?
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もちろん。こちらからお願いしたくらいなんだから。
少しと言わず、千早の思うままを聞かせてほしいな。
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よかった。ありがとうございます。
プロデューサーに、聞いてほしいです。
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(そうして、千早はゆっくりと歌いだした。
優しい歌声が、雪空に溶けていくようだ……)