1
(響達のライブの片付けが終わって事務室に戻ると、
デスクに見覚えのない手紙が置いてあった)
2
(中には『屋上で待つ!』とだけ書いてあったけど、
これはいったい……)
4
あっ、響。ということは、
あの手紙の送り主も……?
5
そう! あれは自分からの果たし状だぞっ!
プロデューサー、自分と勝負だっ!
7
どうしてって……。この間、海で自分にしたこと
忘れたとは言わせないぞ!
9
うぎゃあああっ、ヒドすぎるぞ~!
自分のこと、からかって笑ったでしょ!?
11
あ、海で響の服を褒めた時のことか?
いや、あれは別にからかったワケじゃなくて……。
12
うう、思い出したら、またくやしくなってきたぞ……。
とにかく勝負だ! 自分にリベンジさせてよ~!
13
わ、わかった。それで響の気が済むなら、勝負しよう。
……でも、何で勝負するんだ?
14
えっとね、今から自分のこと、好きなだけホメてみて。
それをクールに受け流せたら自分の勝ちね!
15
自分、今日のライブでクールに決めたばっかりだし。
何を言われても、今ならクールに反応してみせるぞ!
16
そうか。それなら……。
今日のライブお疲れ様。いいステージだったよ!
18
語尾はいらないと思うが……演出もばっちり決まってて
響たちのカッコよさが全面に出たライブだったな。
19
あ、でしょでしょ!? えへへ、自分も今日は……
じゃ、なくて! ふ、ふーん。……ふ、ふ~ん。
20
ファンの反応も上々だし、グッズの売れ行きも過去最高
だった。まさにカンペキなステージだったな!
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最高……、う……っ、ダメだ、ダメだぞ自分!
ガマン、ガマンだぞ~。うぐぐぐ……!
22
(じつにツラそうだな……。よし、そんなに
この間のことを気にしてるなら、ここは……)
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……はあはあ、降参だ、響。ホメる所が多すぎて、
選びようがない……。この勝負、響の勝ちだな。
24
え、ホント!? やったぞ~~! えへへ、これで自分
は正真正銘の、クールでカッコイイアイドルだよね!?
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もちろん。響のステージにはいつも引き込まれるし、
間違いない。最高にクールなアイドルだ!
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えへへへっ。そこまで言われると、くすぐったいぞ~。
でも、ありがとね、プロデューサー!
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って、あれ? ……うぎゃあああ、しまった~!
自分、素直に喜んじゃったぞ~!?
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うぐぐ~~、まさかこんな引っ掛けを使ってくる
なんて……。さすがだね、プロデューサー!
30
でも、自分はあきらめないぞ! 次までにもっと
特訓しておくから、覚悟しておいてねっ!!
31
(花をもたせるつもりが、押し返されてしまった……。
でも、元気は出たみたいで何よりだ!)