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(老舗着物工房とのタイアップの仕事で、
紬は着物の仕立て直しを体験させてもらった)
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はぁ……。まさか、指示が聞こえないほど
没頭してしまうとは思いませんでした。
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最初はカメラを意識していましたが、段々、
作業に集中してしまって。申し訳ありません……。
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あまり気にしなくていいと思うよ。真剣に向き合う姿が
いい!って、スタッフさんにも好評だ。
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真剣なのは当然です。着物の中には、代々受け継がれ
愛されてきた一着、という物もありますから。
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お直しをするにも、敬意をもって……
細心の注意を払って取り組まないといけません。
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言われてみれば、確かに……。
着物は、一着を長く着る印象があるな。
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そうです。基本的に着物は、年齢や体型に応じて
仕立て直すことを考えて作られています。
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親から子へ、子から孫へ受け継ぐことを考えると
相手を思いやった服であるとも言えます。
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着物が、その家の歴史にもなってるんだな……。
なるほど、勉強になったよ。
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それでは、プロデューサー。
洋裁と和裁の大きな違いは、なんだか分かりますか?
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えっ!? よ、洋裁と和裁……? 洋裁は洋服で、
和裁は着物……って、そういうことじゃないよな?
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うーん…………むむむ、降参だ! 教えてくれ。
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ふふっ、答えは型紙です。洋裁では、型紙に合わせて
裁断しますが、和裁は型紙を使わなくてもできます。
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布が余った場合も縫い込んでしまえばいいですし、
無駄がない方法なんですよ。
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へえ~。知らないことばかりだな。
さすが紬! 呉服屋の美人看板娘!
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……あなたは、私をバカにしているのですか?
ちょっとおだてれば、すぐに喜ぶ人間だと?
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ご、誤解だって! 心から紬を尊敬してるよ。
もっと着物の話を聞きたいくらいだ!
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本当ですか? 今の言葉も怪しいものです。
ですが……そうですね。もっと話を聞きたいと。
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どうしてもということでしたら……お引き受けします。
長くなりますから、覚悟してくださいね♪