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(劇場の中で、あと恵美が行きそうなのは
屋上くらいだけど……)
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もー、わざわざ探しに来なくてもよかったのに……
アタシなんかより、琴葉のほう心配しなよ!
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琴葉のところには、みんながいてくれるよ。
それに恵美も琴葉も、どっちも大事だ。
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またそういう言い方する~。いいけど……。
でも、心配かけたんならゴメン。
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なんか、ついカッとしちゃってさ。琴葉ってば、
自分に自信がないようなコトばっかり言うから……。
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そうか。でも、恵美だってよく言うじゃないか。
「アタシなんか」……って。
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あ、アタシはアタシ! 琴葉は琴葉でしょ!
そりゃ、アタシだって自信あるほうじゃないけど……。
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琴葉の気持ち、わからないワケじゃないんだよ。
……なのに琴葉、アタシにはわからないとか言うしさ!
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アタシ達みんな、琴葉がリーダーでいいのに。
全然わかってないのは、そっちじゃん……。
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琴葉の生真面目さは、立派な長所だと思うが……確かに
それが却って自分を追いつめているのかもしれないな。
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ホント、バカみたいだよね! 今回だって、
ひとりで抱えこんで、勝手に思いつめちゃってさ……。
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リーダーやめるなんて、そんな必要全然ないのに!
灼熱少女は、5人のユニットなんだから。
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少しくらい周りを頼ってもいいと思わない? これじゃ
アタシ達、何のためにいるのかわかんないじゃん……。
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そうか。……恵美は、琴葉の事が大好きなんだな。
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そっ……そーだよ! 好きで悪い?
仲間だし、友達だもん!
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うん。……でも、琴葉は恵美やみんなのことを、
信頼していないわけじゃないと思うよ。
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そうでなかったら、「恵美にリーダーを、海美に
センターを任せる」なんて言い出すはずがない。
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恵美が怒ってるのは、そうだな。みんな琴葉を好きで、
琴葉にリーダーでいてほしいと思ってるのに……。
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琴葉自身が、それに気付いてないって事じゃないかな。
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あとは……
「気持ちがわからない」って言われたこととか。
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そーいうコト、言わないでよね! もう!
アタシが拗ねてるみたいで恥ずかしいじゃん!
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そうですよね~。
私達みんな、琴葉ちゃんの事が大好きですよね~。
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たまきも、ことはだ~いすきだぞ!
やさしいし、お姉ちゃんみたいだし……くふふ♪
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ありゃ? も、もー! みんな来ちゃったの!?
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はい~。事情は、琴葉ちゃんから聞きました~。
恵美ちゃんのこと、心配してましたよ~。
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恵美ちゃん。私たちと一緒に、戻りませんか~。
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あ、アタシなんかのために、みんな大げさだなぁ。
わざわざ迎えに来なくてもちゃんと戻ったのに……。
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なあ、みんな。琴葉は確かに灼熱少女のリーダーに
相応しいと思うけど、恵美だって負けてないよな?
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ええっ!? ち、ちょっと
プロデューサー! 何言ってんの!?
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へ? 琴葉とめぐみー、どっちがすごいかってコト?
そ、そんなの私、決められないよ~!?
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たまき、ことはのこと好きだけど……
めぐみも、おんなじくらい好きだぞ! それじゃダメ?
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私も、ふたりとも素敵なアイドルだと思いますよ~。
どっちが上かと言われると……う~ん……。
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これは困りました~。どうしても、決めなくては
ならないのでしょうか~。何で勝負すれば……。
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いやいや、勝負とかしないから! わかった、
わかったよプロデューサー! アタシの負け!
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はぁ……アタシ、やっぱ琴葉の気持ち、
全然わかってなかったのかもしれないね。
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琴葉なら、絶対できるって言ったけどさ。
一方的に期待されるのって、ちょっとしんどいかも。
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それに、そんなふうに特別扱いされてばっかだと、
なんか対等な仲間じゃないみたいだもんね。
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そうだな……でもふたりとも、お互いの事を思ってたと
思うよ。ただ、ちょっとすれ違っちゃっただけかな。
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うん……そうかも。ねえプロデューサー、
もう一回、琴葉と話をしてきてもいい?
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はい~。
みんなで琴葉ちゃんのところへ戻りましょうね~。