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さて、琴葉と話す前に……
みんな、少しだけ、ここで待っていてくれないか?
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なんで?
たまき達、ことはと話しちゃダメなの?
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いや、そんなことはないよ。でもいきなり大勢で
押しかけたら、琴葉が話しにくいかもしれないからな。
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ん……そうだね。わかった。
とりあえずまかせるよ、プロデューサー。
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それじゃ私たちは、ここで待ってますね。
プロデューサーさん、ごゆっくり~。
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プロデューサー!
あの、恵美は……みんなは、どうでした?
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大丈夫だ、みんなには控え室で待ってもらっている。
それより、さっきの話が途中だったからな。
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最初に言っておく。どうしても自信がないと言うなら、
リーダーもセンターも、やめたっていい。
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みんながどんなに続けてほしいと言っても、
本人が納得できないなら、どうしようもないからな。
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その上で、改めて聞かせてほしい。
どうして琴葉は、リーダーとセンターを降りたいんだ?
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それは……さっきも言ったとおり、
私では、実力不足だと思ったからで……。
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公演を絶対に成功させるには、
恵美や海美ちゃんに交代したほうが……。
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そうか。なら、聞き方を変えようか。琴葉はどうして、
公演を絶対に成功させなきゃと思ってるんだ?
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えっ? そ、それは、劇場の公演ですし……
失敗したら、お客さんや、みんなにも迷惑が……。
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だーかーらー! 迷惑くらいかけたっていいじゃん!
いい加減、わかんないかな~。
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こらこら、恵美。
おとなしく待ってろって言ったのに……。
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にゃはは、ゴメンゴメン! みんなが、
どうしてもジッとしてられないって言うからさ~。
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ことは! ことはがダンス忘れちゃったら、
たまきが助けてあげるね!
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た、環ちゃん!
ということは、もしかして……。
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琴葉がMC忘れちゃったら、また私が喋ってあげる!
大丈夫、バッチリ注目させちゃうよっ☆
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琴葉ちゃん。私達みんな、
琴葉ちゃんに、迷惑をかけられたいんですよ。
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だって琴葉ちゃんは、私達の面倒を、
いつもたくさんみてくれますし~。それに……。
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たまきたちみんな、ことはのこと、だーいすきだもん!
ね、めぐみ!
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だって、琴葉♪
私も、琴葉のコトだーいすきだよっ!
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恵美、海美ちゃん……環ちゃん、美也……。
ごめんね……私も……。
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あっ!? も、もー! 琴葉ってば、何泣いてんの!?
プロデューサー、何とか言ってやって!
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琴葉。確かに、本番は大事だよ。
失敗が許されない場面だって当然あるだろう。
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でも失敗を糧に成長できるなら、
俺は失敗だって意味も価値もあると思うよ。
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プロデューサー……ありがとうございます。
少し、肩の力が抜けました。
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改めてお願いします。プロデューサー、私に
灼熱少女のリーダーとセンターを、やらせてください。
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まだまだ、アイドルとしては未熟ですけど……
この5人でなら、きっとやりきれると思います!
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そうか。なら、よろしく頼む!
そうだな、5人ならきっと大丈夫だ。信じてるよ。
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わ~いっ! たまき、みんなで歌うの、
すっごく楽しみだぞ~。くふふ♪
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ぱちぱちぱち~。琴葉ちゃん、
これからも末永くよろしくお願いします~。
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ありがとう、みんな! 私、『灼熱少女』のメンバーで
……みんなとユニットを組めて、本当によかった……。
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にゃはは、そういうの気が早いって、琴葉!
本番は、まだこれからなんだからさっ♪
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みんなの気持ちがひとつになったところで……
掛け声いくよっ! 琴葉、音頭取って! ほらほらっ。
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(みんなの気持ちは届いた。琴葉はもう、大丈夫だな。
あとはただ、本番を迎えるだけだ……!)