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(響と星梨花のインタビューは、順調に進んでいる。
他のみんなは、そろそろ稽古が始まった頃だ)
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(雪歩と貴音に、様子を見に行くよう
頼んでおいたけど……大丈夫かな)
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はあ。
……ちょっと、言い過ぎちゃったかな……。
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おーい、桃子?
そろそろ休憩終わりにして、始めようぜ!
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あっ……うん!
えっと、次はどこからだっけ……。
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次は、シーン16……妖精のモモが、
王子様のステラを森へと連れていくシーンなのです。
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みんな、お疲れさま!
あっ、もしかして休憩中だった?
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ちょうどよかったですね。プロデューサーに
頼まれた、差し入れを持って参りました。
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雪歩、それに貴音も!
ふたりとも、今日は仕事じゃなかったのか?
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はい。ですが、プロデューサーが
皆と稽古できるよう、時間を調整してくれたので……。
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今日は私たちも、一緒に練習できるんだ。
プロデューサーが、みんなによろしくって。
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ぶらぼー!なのです。
それではさっそく、練習を始めるのです♪
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もうちょっとで、なんか思い出せそうなんだよなー。
うう……頭がモヤモヤする……。
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大丈夫! 魔法使いマリーのところに行けば、
きっとステラの記憶も戻るよ!
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魔法使い、マリー……?
モモ、それって誰のこと?
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『偉大なる魔法使い』は、どんな悩みも
必ず解決しちゃうっていう、スゴイ人だよ!
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へえ~。じゃあその、『偉大なる魔法使い』ってのに
会えば、オレの記憶も元に戻るのかな?
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う、うん! たぶん、きっとそう!
私が、魔法使いのところまで案内してあげる!
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マジで!? 助かった~!
モモ、いろいろサンキュな♪
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うんうん、材料は全部そろってるわね。
これを調合して、じっくり煮つめたら……完成よ!
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ああ……早く来てくださらないかしら。
私の王子様……♪
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わぁ……! みんな、すごくいい感じだよ!
ね、四条さん!
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ええ。役作りは、順調に進んでいるようですね。
私たちも負けていられませんね、雪歩。
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えへへっ、そっか?
なんか雪歩と貴音にほめられると、照れるな♪
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昴ちゃん、水分はちゃんととったのです?
桃子ちゃんも、しっかり休憩するのですよ。
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けどさ、今の稽古でも思ったんだけど。
この話って、旅人より魔法使いのほうが変だよなー。
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ほ? そんなことはないのです。マリーは、
キラキラ・らぶりー!な魔法使いなのですよ!
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それに旅人さんは、変じゃなくて不思議なのです。
昴ちゃんらしく、きゅーとな旅人さんなのですよ!
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キュートって、カワイイってことだろ?
……えっ、それじゃダメなんじゃないか?
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桃子ちゃん、雪歩ちゃん、貴音姫!
みんなは、昴ちゃんの旅人さんをどう思うのです?
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えっ? えっと……
桃子は、今のままでいいと思う……けど。
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私も、桃子と同じ意見です。妖精の可愛らしさと
相まって、良いシーンになるかと。
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そうだね。あんまり不思議な感じを強くしちゃうと、
妖精とのバランスが悪くなっちゃうかも……。
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そっかー。みんながそう言うなら、
今のまま続けてみるよ! サンキュな!
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あっ、す、すみません。
なんだか、楽しいなぁって思ったんです。
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劇場のみんなと、こうして意見をぶつけ合いながら
お芝居ができるなんて、思ってもみなかったから……。
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ふふっ……そうですね。
私も、真、良い機会を得られました。
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ふーん、意見をぶつけるのって、いいことなのか?
だったら、桃子のおかげだな!
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え? だって桃子が最初にオレたちに言ったんだろ?
わからないことがあったら、なんでも聞いてって。
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それに、オレが迷ってる時も、意見とかくれたし。
だからオレも、いろいろ言いやすくなったんだよなー。
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そうだったんだ。……でも桃子、みんなが悩んでる時、
ちゃんとした答えは出せなかったから……。
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答えを探し出すのは、桃子の仕事ではありません。
それは当人が、練習しながら各々見つけ出すものです。
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桃子は、その手助けをしたのです。
仲間の役に立とうとするのは、立派な事ですよ。
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私も、すごくいい映画になりそうだなって思ったよ。
桃子ちゃんが、そういう雰囲気を作ってくれたんだね。
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おかげで、私もがんばらなくちゃって気持ちに
なったよ。みんなでいい映画にしようね!
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では、プロデューサーさんたちが
戻ってくるまで、もう少し練習を続けるのですー!
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うん! あっ、ねえ昴さん、まつりさん。
さっきのシーン、もう一回やってみてもいい?
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はいほー!
それではみんなで、一緒に始めましょー♪