MLTD Archive(β)

即席アイドル料理

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(一同は、撮影場所として借りた洋館にやってきた。 宿泊場所は、この洋館の離れになる予定だ)
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みんな、荷物を片付けたら今日は自由時間でいいぞ。 但しケガなどはしないよう、気をつけるように……。
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青い空が! 白い雲が! 綺麗な海が呼んでいる! さあ、エレナちゃん! いっくぞー♪
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イェーイ!
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あっ! 茜、どこに行くつもり? エレナも、先に荷物を片付けてからって言ったでしょ!
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エヘヘ……ごめんネ、リツコ! あとで、ちゃーんとやるから許してネ♪
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あっ、コラー! ふたりとも、戻ってきなさーい! ……まったく、あの子たちったら。
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けど、はしゃぎたくなる気持ちもわかりますわ。 わたくしも、日常を離れた心持ちがしますもの。
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ここが、ホラー映画の舞台になるのよねえ……。 あら? そういえば、志保がいないわね。
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志保ちゃんなら、先に部屋に行ったわ。 荷物を片付けるって。
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相変わらず、志保はしっかりしていますのね。 わたくし達の中でも一番年下ですのに、感心ですわ。
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そうね。でも……。
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歌織? どうかしたの?
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あ……ううん、なんでもないの。 本当に、素敵な景色ね。
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(スタッフさんの準備は、深夜までかかりそうだ。 撮影は早朝から。食事の準備は……)
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たっだいま~! 海で遊んでたら、のどが渇いたヨ~。 あれ? プロデューサー、何してるノ?
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ちょうどよかった。 食事の準備をするから手伝ってくれ!
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食事の……。
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準備?
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ああ。基本的にはケータリングにお任せだけど、 今日だけ自分達で準備させてもらう事になったんだ。
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スタッフさんは深夜までかかりそうだし、 これくらいはな。
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まさかの自炊!? ここ、リゾートじゃないの? ねえねえ、バカンス気分は~!?
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(結局、茜に泣きつかれて援軍を呼んだ)
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すみません、千鶴さん。大丈夫ですか?
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おまかせくださいまし! お母……いえ! 我が家シェフ直伝の腕を、ふるってさしあげますわ!
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それに、助っ人もいてくださいますから。 律子、歌織さん! よろしくお願いしますわね!
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まかせてください! ……とまでは言いませんけど、 まあ、猫の手くらいにはなるかなと。
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私も、お料理は嫌いじゃないから…… なんでも言ってね、千鶴ちゃん。
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ありがとうございます! それでは、さっそく始めますわよ!
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(千鶴さんは自分でも野菜を切りながら、テキパキと 指示を出している。うーん、さすがセレブだ……!)
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……。
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伊織? そんなところに立って、どうしたんだ。 誰かに用事か?
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えっ? あっ……い、忙しいって聞いたから、 助っ人してあげようかと思ったんだけど……。
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歌織さん、次はこちらのお野菜をお願いしますわ! 律子! そちら、お鍋が溢れていますわよ!
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えっ? ああっ、本当! 火を止めて……と。ふぅ、セーフ!
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……私は、料理を運ぶだけにしたほうが良さそうね。 プロデューサー、お皿をちょうだい。
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(千鶴さんの指示で、あっという間に料理が完成し、 スタッフの人達に差し入れまでできた)
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おいしい……。 こんなにおいしいお肉、初めて食べました。
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本当、レストランで食べるよりもおいしい……。 すごいわ、千鶴ちゃん。本物を知っているからこそね。
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えっ!? も、もちろんですわ!
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肉汁が……! あふれる肉汁が、茜ちゃんの 口の中でアルプス一万尺を踊ってるよ……!
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みんなで一緒に食べてると、なんだか パーティーみたいで楽しいネ!
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見た目はシンプルですけど、手間暇がかかっていて…… 食べる人への、千鶴さんの愛情が感じられます。
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そ、そう言っていただけると、光栄ですわ! オーッホッホッホッ! げほっ、ごほっ。
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みなさん、おかわりもありますから…… たくさん食べて、明日からの撮影も頑張りますわよ!
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(アイドル達の手料理で、全員の気持ちがひとつに なった気がするな。明日はいよいよ、撮影開始だ!)
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