1
『厄災』は終わらない……。
あの学者先生が、そう言ったのか?
2
一体どういう事だ?
神降ろしの儀式は、成功したはずじゃ……。
5
わからないものは、わからないんだ!
……とにかく、お前達も村から出ない方がいい。
6
私は、『村長』だ。
村の外の事までは……保証できない。
8
永混、少し吹雪いてきたわ。院に戻るより、
みんなで集まっていたほうが安全かも……。
9
そうだね。……廃教会に行こうか。
他にも、人がいるかもしれないし。
10
おい、もう少し詰めろよ。……ったく、
『厄災』は終わったんじゃなかったのかよ……。
11
いつまでこんな生活をしなきゃなんだろうな。
ここにある食い物だって、いつまでもつか……。
12
……。
私の『神降ろし』は、失敗したのかな……。
13
あら、貴方が責任を感じる事なんてないわ、永混。
だってそうでしょ?
14
私が指名されても、それが貴方になっても。
誰も、私達孤児の身代わりになろうとはしなかった。
16
それは……仕方ないよ。
みんな、家族がいるんだし……。
17
いいえ、そんな事はないわ! 貴方は、皆のために
その身を捧げたのよ? 讃えられる事はあっても……。
22
来たわ、来てしまったのよ!
……『あれ』が!
26
大丈夫、私達は大丈夫だ、凛音亞!
だって、儀式は成功したんだから……!
28
欺瞞だわ! どうせみんな死ぬのよ!
何も知らずに……ああ、なんて気の毒な人たち!
29
凛音亞! ……そこのお前、医者だったな。
鎮静剤はあるか!?
31
……眠ったな。凛音亞はきっと、
怯えてしまったのだろう。可哀想に。
32
あの、夜羽那お嬢さん。
さっきのは、どういう……。
33
すまないが、疲れているんだ。
……またにしてくれないか。
35
逢路蘭……うん、そうだね。
私達も、眠ろうか……。
43
どうして私が生贄にならなくちゃならないの!?
私でいいなら、この子だっていいはずだわ!
44
ど、どうして……みんな、起きてくれ!
夜羽那お嬢さん! ……なあ、嘘だろう!?
45
大丈夫よ、永混。
貴方ひとりを、置いていったりしないから……。
48
どうして……どうしていつも、こんな事に……。
いつも……。全部、私のせいだ……私が……。