1
(瑞希たちは目を覚まさないままだ。
みんなで手分けして、いろいろ調べてはいるが……)
2
うーん、おかしいなぁ……。
杏奈、やっぱり瑞希達、みんな居ないわよね?
3
ん……フレンドリストも、オフライン……。
メッセージも、送れてない……。
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ゲームをしていないなら、どうして
目を覚まさないのかしら? うーん……。
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他のゲームを遊んでるのかもって思ったけど、
プレイ履歴に表示されてないし……どうなってるの?
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プレイ履歴には、何も出ないように、
表示制限、されてるゲーム……とか……?
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え? でも、そんなの開発中の
ゲームくらいしか……、あっ!?
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ええと、選ばれた特定の人たちだけで遊んでみる、
テストプレイのことです。杏奈、噂があったわよね?
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ふぅ。ここまで来れば、ひとまず安心でしょうか。
田中さん、ジュリアさん、助かりました。
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はぁ、はぁ……いや、みんな無事でよかったよ。
あいつ、自動で違反者を排除するAIなんだってさ。
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すごく強くて……私とジュリアちゃんも、
騎士団の人たちに逃がしてもらったの。
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ほら、ウチら今、ログアウトできないだろ?
やられたら、どうなるかわかんないし。
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え? どうなるかって……どうにかなっちゃうの?
だってこれ、ゲームだよね、ジュリアーノ?
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ゲームですけど……。ここには沢山の人がいて、
一緒に楽しくおしゃべりもできて。
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景色もきれいで、ご飯もおいしくて……。わたし、
本当に、別の世界に来た気持ちでした……。
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別の世界……。別の世界の、現実だったりするの?
わたし達、本当に別の世界に来ちゃってるの?
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まさか、もう会えないとかないよね? みんなに……。
プロデューサーさんに!
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……。大丈夫です、伊吹さん。絶対帰れます。
ここは夢のように楽しい、素敵な世界……。
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ですが、私たちもアイドルです。
夢の強さなら、簡単には負けません。
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ふふっ……そうだね! やれることは、
まだあると思う。あきらめないで頑張ろう!
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「……あっ! いたいた!
おーいみんな~! 元気? やっほー♪」
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うわっ!? なんだこいつ!
どっから出てきたんだ!?
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これは……! 私の人形のリトルミズキ……
の、ようなアバターでしょうか。
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「もしもし? ちゃんと聞こえてるみたいね。こちら
律子、あいにくアカウントが一つしか用意できなくて」
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「だからこのアバターしかないんだけど、私もいるよ!
もちろんみんなも、プロデューサーさんも!」
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「今、劇場のパソコンをこの機械に接続して、
ログインしてみたんだ。上手くいってよかった」
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プロデューサー! あ、あの……。
すみませんっ、レッスン、遅れてしまって。
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よかった~! でも、みんなホントにすごいね!
瑞希ちゃんのいう通りなのかも♪
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「ニャハッ☆ みんな安心してね! 茜ちゃんが
来たからには、最終的には、なんとかなるよ!」
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「ん……みんなで、一緒に……頑張ります……!」
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……なるほど。では今、私たちがいるこの世界は、
ベータテスト中の新しいゲームなのではないかと。
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あの騎士が襲ってくるのも、それと関係あるのか?
ウチらが不正とか何とか言ってたけど。
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「認められてないユーザーってとこじゃないかしら。
なんでそこに飛ばされたのかは、わからないけど」
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私たちが使ってる、あの機械が原因なのかな?
勝手に使ったりしたから……。
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管理のえらい人とちゃんとお話しできれば、
わかってもらえると思うんですけど……。
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もしかしたら、あの騎士を倒すイベントなのかも!
倒したらえらい人が出てきてごほうびもらえるとか♪
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そういうことなら話はシンプルだけどな。
でもあれ、ロボット警察みたいなもんなんだろ?
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「そういうNPCを倒せちゃったりしたら、それこそ
バグだよね。ベータテストの目的達成って感じ」
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「……! そしたら、システム管理人から……
連絡、あるかも……!」
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「まあ、それはそうかもしれないが……。
でも、そもそも倒せないんじゃないのか?」
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逃げるだけなら、なんとかできましたけど……。
あ、でも……!
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システムが絶対なら、逃げられもしないはず。
あるかもしれません。……ワンチャン。
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夢みたいなお話かもしれませんけど……。
ここはきっと、いろんな夢をかなえる世界です。
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だったら、わたし達の夢だって
かなえちゃっていいですよね~♪
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ああ、見せてやろうぜ。
ウチらの、夢をかなえる力ってヤツをさ!