MLTD Archive(β)

『I.V.』の価値

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厳しいレッスンがひたすら続く毎日…… スクールでの日々を、私はうまくこなせずにいた。
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ワン、ツー、スリー、フォー……っ! いたた、昨日の筋肉痛がまだ……。
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真珠星さん、大丈夫? テーピング用のテープあるけど、使う?
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あっ、ありがとう……。 いいの?
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いいのいいの! ……どう? スクールには、慣れてきた?
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どうだろ……。 いまいち、かも。
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私にお姉ちゃんみたいな才能がないってことは、 最初からわかってたんだけどね。
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……。 あ、あの……!
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やる気ないなら、やめたら? 他の人の迷惑だから。
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半端な気持ちでアイドルやられたら 周りのモチベに関わること、気付かないわけ?
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……。 なるさん、うるさいから、あっちで続けよう。
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えっ……う、うん!
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……はっ。 流石、似た者同士って感じ?
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いいんじゃない、ほっとけば。 あの調子なら、そのうちいなくなるでしょ。
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陰口を言われても、黙っていた。本当の事だから。 けど、そんなある日……
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全員集まったわね。早速だけど、 ミーティングを始めるわ。……藍、挨拶を。
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藍
笹森藍です。 みんな、よろしくね。
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よろしくお願いします!!
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(笹森藍……今ごろ来た! 「私がアイドルのことを 教えてあげる」とか言ってたくせに……)
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あの。もしかしてこの後、 藍さんと特別レッスンですか?
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藍
ごめんなさい。この後は仕事があって。 ……けど、近いうちに一緒にする事になるわ。
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(近いうちにって、どういう意味だろう。 ……というか、この人……)
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(この人が本当に、お姉ちゃんの引き立て役なんて 言われてたの? ……信じられない)
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(オーラっていうか、迫力とか存在感なら、 お姉ちゃんよりもずっと……)
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今日のミーティング内容は、新生I.V.について。 オーディションで、新しいメンバーを決めます。
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し、新生I.V.……?
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それは…… 織姫さんの代わりを決める、って事ですか?
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ええ。不幸は起きてしまったけど、 残された者は先に進まなくては。
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I.V.の新しいメンバー……? 何それ……私、そんなの聞いてない!
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藍
そりゃあ、今言ったからね。
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I.V.という名前には、価値があるの。 このまま消すわけにはいかないわ。
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そんな……それじゃ、お姉ちゃんが……。 私は、そんなの認めない!
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藍
あなたの許可は必要ないのよ。気に入らないなら、 自分がなればいいんじゃないの?
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えっ。なるって……。
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藍
新生I.V.……つまり、私の相方にね。 出来るのなら、だけど。
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新生I.V.のオーディション 前段階として、練習生の実力を見ます。
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予選代わりに、まず、藍のソロステージの バックダンサー選抜を行うわ。
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藍
期待してるから、がんばってね。
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はい!!
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……。 じゃん……。
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真珠星さん……?
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やってやろうじゃん……!
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