1
……ふぅ。やっと撒けたみたい。
しつこいんだから。
2
千鶴さんは、どうしてわたしの邪魔をするんだろう。
古代魔法の素晴らしさが、わからないのかな……。
5
あ、驚かせてごめんなさい! ええと……私、
百合子です。星梨花さんと同じ、魔瞳の大鷲寮の。
6
……ああ、あの魔法オタクの……。
わたしに何か用ですか? 今、忙しいんですけど。
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ふふっ、そんなに警戒しないでください。
ちょっと、あなたに興味があるだけなんです。
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魔瞳の大鷲には、古代魔法を好む生徒が多いですけど。
星梨花さんは何故、古代魔法が好きなのかなぁって。
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何故、ですって? あなたもわからないんですか?
はぁ……そんなの、言うまでもないでしょ。
10
古代魔法こそ、唯一にして至高の魔法だからです。
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おお、星梨花……! お前は私の希望……。
お前ほどの才があれば、きっと奴らを見返せる……。
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古代魔法の素晴らしさも理解せず、我らを一族から
追い出した、あの連中に……ゴホッ! ゲホッ!
15
古代魔法こそ、唯一にして至高の魔法!
復活させ、御三家の座を取り戻す事が我が悲願!
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星梨花、お前ならきっと……きっと……。
ゴホッ、ゴホッ……!
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(パパの願いを叶えるためにも、わたしは必ず、
古代魔法を復活させてみせる。そして……!)
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なるほど、なるほど……ふふっ。
……ねえ、星梨花さぁん?
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私のお願いを聞いてくれるなら……学園の中にある、
古代魔法にとても近い場所を教えてあげますよ♪
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えっ!? 学園の中に、そんなところが……。
けど、お願いって……?
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実は私のパートナー……エレナさんが、
戦う相手がいなくて、退屈してしまってるんです。
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なので、パートナーの星梨花さんから、
千鶴さんにお願いしてもらえないかなーって!
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はい! 紋章は、魔法使いにとって原点のようなもの。
千鶴さんと星梨花さんの召喚魔法も、そうですよね?
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ええ、まあ……。
でもそれなら、わたしが相手しましょうか?
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いえいえ、あなたには古代魔法を研究するという
大事なお仕事があるじゃないですか! それに……。
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あなたより、千鶴さんのほうが強いですから。
エレナさんは、強い人と戦いたいんですよ♪
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っ……!
わかりました。わたしが何とかします。
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生命の音色……その遠き旅路のうちに、
ひと時の安らぎよあれ……クラマ・ハ、クラップ!
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あっ、痛みが引いてきた……。
歌織さん、ありがとうございました!
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どういたしまして。
でも、もう無理しちゃダメですよ。……ふぅ。
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お疲れさま、歌織。とても的確な魔法だったわ。
あなたの治癒魔法は、もっと評価されるべきよ。
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ふふ。治癒魔法は低級な魔法ってよく言われるけど……
風花ちゃんが褒めてくれるから、それだけで嬉しいわ。
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そんなやつがいたら、吹き飛ばしてやるわ。
……それにしても、近ごろケガをする生徒が多いわね。
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うん。理由はまちまちだし、偶然だとは思うけど……
ケガをした人から、変な気配を感じることがあるの。
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……あなたも気付いたなら、勘違いじゃないのかも。
ちょっと、学園内を調べてみるわ。
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私はひとりで大丈夫だから、あなたはここにいて。
またケガをした生徒が来るかもしれないし。ね?