1
『速報! 大スクープ・伝説のアイドル、
一宮織姫は死んでいなかった!?』
2
『死を偽装した天才アイドルの胸中は!?
本人のSNSには意味深な投稿も……』
3
すごい炎上……当たり前だよね。
そうだ、神宮寺さんに確認しなくちゃ……!
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ちょっと、神宮寺さん!
お姉ちゃんが生きてるって、どういうこと!?
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ああ……ごめんなさい。織姫に頼まれたの。
話すのは、真珠星がもう少し落ち着いてからって……。
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でも……。ああ、ダメだわ、マスコミが……。
真珠星、あとで必ず説明するから!
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あっ……もう!
……本当に、みんな勝手なんだから……!
10
(……なのに、私は今、誰かと話がしたい。
養成スクールなら、きっと……)
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お、来たな真珠星。SNSのトレンド、
もうずっとお前の姉のことで埋まってるぞ。
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く、クロエさん! だから、そういうことを
本人に直接言っちゃダメだって……!
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うん、平気。……心配しなくて大丈夫だよ。
いつも通りにしてくれてた方が、全然いい。
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そう……わかった。でも、よくここまで来られたね。
表、マスコミがすごかったでしょ?
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あ、うん。……あの、ふたりとも。
ちょっと、話、聞いてくれる……?
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(私は、お姉ちゃんの手紙で知った真実を、
なるちゃんとクロエさんに話すことにした)
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……。すごい、ドラマみたいなことが
起きてたんだね……。
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さすが、一気にスターダムを駆けのぼったアイドル、
一宮織姫だな。面白い。
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ぜんぜん面白くないし、わかんないよ……。
アイドルって、そこまでする事なの?
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そうだな。私にとっては、そこまでする事だ。
真珠星だって、もうわかってるんじゃないか?
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笹森、三船、私。そして織姫。
それでも、本当にわからないか?
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死んじゃうからって、押し付けるみたいにして……
そんなの、自分勝手だよ……。
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それはそうだね。でも真珠星ちゃん。
私、話を聞いてて、すこし思ったんだけど……。
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織姫さんは、大切な人達に……
大切なものを残したかったんじゃないかな……。
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大切な人に、大切なもの……
私に、アイドルをってこと?
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うん。アイドルと……ファンや、仲間かな? それと
同じくらい、ファンの人達にも残したかったのかも。
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アイドルとして、最期にやるべき責任みたいな。
私はそれは、少しわかるかも。
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(……まだ、納得なんてできない。私にだって、
夢がある。お医者さんになるっていう夢が……)
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……話すしか、ないのかな。
織姫お姉ちゃんと……。