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(961プロ主催のフェスに向けた準備が進んでいる
ものの、他の仕事ももちろんある。今日は撮影だ!)
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響、お疲れさま!
表情もポーズもバッチリ決まってたぞ!
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ふふーん、自分はいつでもカンペキだからね!
撮影、だいぶ早く終わったでしょ?
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ああ、さすがは響だ。
さて、いったん劇場に戻ってもいいけど……。
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このまま961プロの施設に行った方がいいかな。
そのぶんレッスンに打ち込めるだろうし。
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うん、自分もそれがいいと思う。
……いいと思う、けど……。
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その、最近はこういう風に
961プロの施設にそのままって流れが多いよね。
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どうしてもフェスの準備があるからな。
レッスン設備の充実度もすごいし。
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それは…そうだよね。美希もお昼寝ルーム気に入ってる
し、貴音もウェルカムスイーツ全制覇したみたいだし。
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そうなんだ……。まあ、それでレッスンも捗ってるのは
正直助かるな。うちでは用意できない環境だから。
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環境……。
あの……あのね、プロデューサー。
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自分が言いたいのはそういうことじゃなくて、
その……961プロの、考え方っていうか……。
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ごめん、わかってるよ。961プロのやり方で、
このまま進めていいのかってことだよな。
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もう少しだけ、961プロのやり方を体験してみよう。
それがきっとフェスのため……。
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ふう、着いた~。
今日はどのレッスンから……あれ?
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どうだ?
ここまで見てきてよく分かっただろう。
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ひとりひとりが超一流だ。ただステージによって、
自らの輝きのみで人を惹きつける者たちだ。
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もちろん、わかるさ。
皆、きらめくような原石の集まりだ。
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(つ、つい隠れちゃったけど……
い、いいのかな……?)
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(ま、まあ、仕方ない。
このまま通り過ぎてくれるのを待とう……!)
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最高の原石は、徹底的に削り抜き、磨き上げ、
戦い抜くことで本物の宝石になる。
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誰かに頼ること、甘えることなどあってはならない。
それは曇りを生み、陰を生み、輝きを鈍らせる。
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トップアイドルとは、自らの弱さ、甘えを削ぎ落し、
一人で立ち上がれる者でなければたどり着けないのだ!
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孤高の頂点に輝く唯一無二の存在こそが人々を惹きつけ
誰にも手が届かぬものであることこそが価値となる……
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それが本物ということだ!
それがトップアイドルということだ!
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どんな理由であろうと、道半ばで倒れてしまう者に
費やす時間などない。……あってはならん。
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変わらんのは貴様だろう! この『アーク』を見れば、
少しは心が動くかと思ったが……。
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出てきた台詞がそれか。期待外れだ。
もういい。これ以上貴様にかける時間はない。
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おや、君たちか。ひょっとして、気分のよくない話を
聞かせてしまったかな。すまない。
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こちらこそ申し訳ないです。
突然だったので、盗み聞きになるような形で……。
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なに、かまわんさ。
黒井の言葉は苛烈だったろう。
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はい。ここは黒井社長の理想を叶える場所なんですね。
理想の、トップアイドルを作るための……。
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そのようだね。……どうする?
今からでもこの話を辞退しても構わないが……。